
自分の性格や運勢、まだ見ぬ才能について、深く知りたいと思ったことはありませんか。
古くから伝わる占術である四柱推命は、自分自身を理解するための強力なツールとなり得ます。
しかし、専門的で難しいというイメージから、どこから手をつけていいか分からない方も多いかもしれません。
特に四柱推命 計算と聞くと、複雑な手順を想像してしまうのではないでしょうか。
現代では、生年月日を入力するだけで自動で鑑定してくれる無料のサイトや便利なアプリが数多く存在し、誰でも気軽に自分の命式を知ることが可能です。
この記事では、四柱推命 計算の基本から、無料で使えるサイトの活用法、そして算出された命式表の具体的な見方まで、初心者の方にも分かりやすく解説していきます。
自分で命式を出すやり方に挑戦したい方のために、その手順も詳しくご紹介します。
あなたの性格や運勢の地図である命式を読み解き、より良い未来を切り開くためのヒントを見つけていきましょう。
fa-hand-pointer-o
この記事で分かる事、ポイント
- 四柱推命の基本である「命式」とは何か
- 生年月日から命式を作成する具体的な計算のやり方
- 鑑定に不可欠な天干と地支の基礎知識
- 性格や才能を示す通変星と十二運の意味
- 無料で利用できる便利な自動計算サイトやアプリ
- プロの鑑定結果のように命式表を読み解く見方
- 四柱推命 計算を通じて自分を深く知る方法
四柱推命 計算の基本と命式の出し方
fa-ellipsis-v
この章のポイント
- 四柱推命における命式とは
- 自分でやる場合の計算のやり方
- 命式作成に必要な天干と地支
- 性格を読み解く通変星の役割
- 運勢の流れを示す十二運
四柱推命における命式とは
四柱推命の鑑定において、すべての基本となるのが「命式(めいしき)」です。
では、この命式とは一体何なのでしょうか。
一言で表すなら、命式とは「その人が生まれ持った運命の設計図」と言えるでしょう。
これは、生まれた「年」「月」「日」「時」という四つの柱を基にして作成される、個人の運勢や性格、才能などを詳細に記した表のことです。
この四つの柱それぞれに「干支(かんし)」が割り当てられており、合計八つの漢字で構成されるため、「八字(はちじ)」とも呼ばれています。
具体的には、以下の四つの柱で構成されます。
- 年柱(ねんちゅう): 生まれた年を示す柱。先祖や親、育った環境、人生の全体的な傾向などを表します。
- 月柱(げっちゅう): 生まれた月を示す柱。社会的な運勢や仕事運、才能、性格の中心部分を表す最も重要な柱とされています。
- 日柱(にっちゅう): 生まれた日を示す柱。自分自身やプライベート、配偶者との関係などを表します。
- 時柱(じちゅう): 生まれた時刻を示す柱。子供運や晩年期の運勢、内面的な欲求などを表します。
これらの柱は、それぞれが人生の異なる側面や時期を象徴しており、総合的に読み解くことで、その人の多面的な姿が浮かび上がってくるというわけです。
例えば、年柱を見ればその人のルーツや目上の人との関係性が分かり、月柱からは社会でどのように活躍するかのヒントが得られます。
そして日柱は自分自身の核となる部分を示し、時柱は未来への展望や子孫との関わりを暗示します。
四柱推命 計算によってこの命式を正確に導き出すことが、自分自身を深く理解するための第一歩となります。
この命式を読み解くことで、自分の強みや弱み、人生の大きな流れ、そしてどのような課題に直面しやすいのかを客観的に把握することができるようになるのです。
自分でやる場合の計算のやり方
現代では自動計算サイトが普及していますが、四柱推命の仕組みをより深く理解するためには、一度自分で命式を計算してみるのがおすすめです。</
ここでは、自分で四柱推命 計算を行う際の基本的なやり方をご紹介します。
準備するものとして、「万年暦(まんねんれき)」が必要です。
これは、各年の干支や二十四節気などが記載された暦のことで、書店やインターネットで入手できます。
ステップ1:四柱の干支を調べる
まず、自分の生年月日と生まれた時刻を基に、年・月・日・時の四つの柱それぞれの干支を万年暦で調べます。
- 年柱の干支: 生まれた年の干支を調べます。年の区切りは元旦ではなく「立春」である点に注意が必要です。立春前に生まれた場合は、前年の干支となります。
- 月柱の干支: 生まれた月の干支を調べます。月の区切りも1日ではなく、二十四節気の「節入り日」が基準となります。
- 日柱の干支: 生まれた日の干支をそのまま調べます。これは比較的簡単に見つけられます。
- 時柱の干支: 生まれた時刻から干支を割り出します。時刻は2時間ごとに区切られており、どの時間帯に生まれたかによって干支が決まります。
ステップ2:蔵干を求める
次に、各柱の地支(十二支)に含まれる「蔵干(ぞうかん)」を調べます。
蔵干は、その人の内面的な性質や潜在能力を示す重要な要素です。
これも万年暦や蔵干表を参照して求めます。
ステップ3:通変星と十二運を算出する
日柱の天干(日干)を基準にして、他の柱の天干や地支との関係性から「通変星(つうへんせい)」と「十二運(じゅうにうん)」を算出します。
通変星は性格や対人関係の傾向を、十二運は人生のエネルギーの強弱や運気の流れを示します。
この計算は少し複雑で、五行(木・火・土・金・水)の相生・相剋関係の知識が必要となります。
例えば、日干が「甲(きのえ)」で、他の柱の天干に「乙(きのと)」があれば、通変星は「劫財(ごうざい)」となります。
このように、一つ一つの要素を丁寧に対応表と照らし合わせながら計算していくことで、自分だけの命式表が完成します。
最初は難しく感じるかもしれませんが、パズルを解くような感覚で取り組むと、四柱推命の奥深さに触れることができるでしょう。
命式作成に必要な天干と地支
四柱推命 計算を行い、命式を作成する上で絶対に欠かせない基本要素が「天干(てんかん)」と「地支(ちし)」です。
これらは合わせて「干支(かんし、えと)」と呼ばれ、古代中国の自然哲学思想である陰陽五行説に基づいています。
天干と地支の組み合わせが、四柱推命のすべての基礎を形作っているのです。
天干(てんかん)とは
天干は、「甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸」の10種類からなります。
これらは天の気を象徴し、人の精神的な側面や、表に見えやすい性格、社会的な顔などを表します。
10種類の天干は、それぞれ陰陽と五行(木・火・土・金・水)の性質を持っています。
天干 | 読み | 五行 | 陰陽 | 象徴 |
---|---|---|---|---|
甲 | きのえ | 木 | 陽 | 大樹 |
乙 | きのと | 木 | 陰 | 草花 |
丙 | ひのえ | 火 | 陽 | 太陽 |
丁 | ひのと | 火 | 陰 | 灯火 |
戊 | つちのえ | 土 | 陽 | 山 |
己 | つちのと | 土 | 陰 | 畑 |
庚 | かのえ | 金 | 陽 | 鋼鉄 |
辛 | かのと | 金 | 陰 | 宝石 |
壬 | みずのえ | 水 | 陽 | 海 |
癸 | みずのと | 水 | 陰 | 雨 |
例えば、命式の中で自分自身を最も強く象徴する「日干」が「甲」の人であれば、大樹のように真っ直ぐでリーダーシップのある性質を持つ、と解釈できます。
地支(ちし)とは
地支は、おなじみの十二支「子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥」の12種類です。
これらは地の気を象徴し、人の現実的な側面や、肉体、内面的な性格、運勢の季節的な流れなどを表します。
地支も同様に、それぞれが五行の性質を持っています。
地支は運勢の土台となる部分であり、季節の巡りや時間の流れを示す役割も担っています。
四柱推命では、この10種類の天干と12種類の地支を組み合わせて、年・月・日・時の四つの柱を立てていきます。
この天干と地支の組み合わせは全部で60通りあり、「六十干支(ろくじっかんし)」と呼ばれます。
自分の命式がどの干支で構成されているかを知ることが、自分自身の持つ性質やエネルギーを理解する鍵となるのです。
性格を読み解く通変星の役割
四柱推命 計算によって導き出される命式の中で、特にその人の性格や才能、人間関係の傾向を読み解く上で非常に重要な役割を果たすのが「通変星(つうへんせい)」です。
通変星は、命式の中心である「日干(にっかん)」と、他の柱にある天干との関係性から導き出される10種類の星の総称です。
日干、つまり自分自身を表す星が、他の星とどのような関係にあるかを見ることで、その人の多面的な性格が分かります。
通変星は、以下の10種類に分類されます。
- 比肩(ひけん): 自立心、自我、マイペース
- 劫財(ごうざい): 社交性、野心、リーダーシップ
- 食神(しょくじん): 表現力、楽天性、遊び心
- 傷官(しょうかん): 感受性、美意識、反骨精神
- 偏財(へんざい): コミュニケーション能力、商才、人脈
- 正財(せいざい): 誠実さ、堅実、真面目さ
- 偏官(へんかん): 行動力、正義感、チャレンジ精神
- 正官(せいかん): 責任感、品行方正、常識
- 偏印(へんいん): 知的好奇心、個性、発想力
- 印綬(いんじゅ): 学問、慈愛、名誉
これらの通変星が命式のどこにあるかによって、その意味合いも変わってきます。
例えば、社会運を表す月柱の中心星が「正官」であれば、責任感が強く、ルールを重んじる真面目な性格で、安定した組織で能力を発揮しやすいタイプと読み解けます。
一方で、プライベートを表す日柱に自由な発想力を示す「偏印」があれば、内面的にはユニークな世界観を持っている、といった具合です。
また、命式の中にどの通変星が多いか、あるいは全くないかによっても、その人の個性が見えてきます。
例えば、行動力を示す「偏官」や「劫財」が多ければエネルギッシュな人ですし、知性を表す「印綬」や「偏印」がなければ、頭で考えるよりまず行動するタイプかもしれません。
このように、通変星は自分の性格の長所や短所、どのような環境で輝けるのかを知るための重要な手がかりを与えてくれるのです。
運勢の流れを示す十二運
◆ココに写真◆
通変星がその人の「質」を表すのに対し、人生のエネルギーの強弱や運気の「流れ」を示すのが「十二運(じゅうにうん)」です。
十二運は、人の一生を胎児から墓に入るまで、そしてその後の魂の状態になぞらえた12段階のサイクルで運勢の盛衰を表します。
日干が各柱の地支からどのようなエネルギーを得ているかを示しており、その人の行動パターンや潜在的なパワーを読み解くことができます。
十二運は以下の12種類の星で構成されています。
十二運 | 読み | 人生の段階 | エネルギーレベル | 特徴 |
---|---|---|---|---|
長生 | ちょうせい | 誕生 | 高 | 素直、信頼、成長 |
沐浴 | もくよく | 産湯 | 中 | 自由、ロマン、変化 |
冠帯 | かんたい | 成人 | 高 | 華やか、自立、実行力 |
建禄 | けんろく | 壮年 | 最高 | 努力、堅実、成功 |
帝旺 | ていおう | 頂点 | 最強 | 頂点、自信、カリスマ |
衰 | すい | 老化 | 中 | 温厚、保守、経験 |
病 | びょう | 病気 | 低 | 優しさ、夢、芸術 |
死 | し | 死 | 最低 | 真面目、探求、直感 |
墓 | ぼ | 入墓 | 中 | 探求心、凝り性、財運 |
絶 | ぜつ | 魂 | 特殊 | 天才肌、瞬発力、極端 |
胎 | たい | 受胎 | 低 | 好奇心、多才、可能性 |
養 | よう | 胎児 | 中 | 素直、愛されキャラ、甘え上手 |
これらの十二運が命式のどの柱にあるかによって、その時期の運勢の勢いを判断します。
例えば、社会運を表す月柱にエネルギーが最も強い「帝旺(ていおう)」があれば、働き盛りに大きな成功を収めるパワーを持っていると解釈できます。
一方で、晩年運を表す時柱に穏やかな「衰(すい)」があれば、現役を退いた後は落ち着いた生活を送ることを示唆しているかもしれません。
また、エネルギーの強い星を持っているから必ず成功する、弱い星だからダメだ、というわけではありません。
例えば「絶」や「死」といった星はエネルギーレベルは低いですが、独特の感性や集中力を持ち、特定の分野で天才的な才能を発揮することがあります。
十二運は、自分の人生のバイオリズムを知り、どの時期に積極的に行動し、どの時期に内面の充実に努めるべきか、そのタイミングを教えてくれる羅針盤のような役割を果たしてくれるのです。
便利な四柱推命 計算サイトと結果の見方
fa-ellipsis-v
この章のポイント
- 無料で使える自動計算サイト
- アプリでもできる本格的な鑑定
- 命式表の基本的な見方
- 蔵干から潜在的な才能を知る
- 大運で10年ごとの運気を占う
- 四柱推命 計算で自分を深く知ろう
無料で使える自動計算サイト
四柱推命に興味を持った方が、まず最初に試してみるのに最適なのが、インターネット上で公開されている無料の自動計算サイトです。
これらのサイトを利用すれば、複雑な万年暦の読み解きや専門知識がなくても、生年月日と性別、場合によっては生まれた時刻と場所を入力するだけで、瞬時に自分の命式表を作成することができます。
多くの無料サイトでは、単に命式表を表示するだけでなく、それぞれの漢字が持つ意味や、あなたの基本的な性格、運勢の傾向などについて、分かりやすい解説が付いているのが特徴です。
初心者の方でも、自分の命式がどのような要素で構成されているのかを直感的に理解できるよう工夫されています。
例えば、以下のような情報を得ることが可能です。
- 四柱八字(年柱、月柱、日柱、時柱の干支)
- 中心的な性格を表す日干
- 社会的な性格や才能を示す通変星
- 運勢のエネルギーを示す十二運
- 10年ごとの運気の流れを示す大運
- 1年ごとの運勢を示す年運
- 五行(木火土金水)のバランス
サイトによっては、今日の運勢や相性占いなど、より楽しめるコンテンツを提供している場合もあります。
ただし、無料で使えるサイトは手軽な反面、注意点も存在します。
一つは、流派によって計算方法や解釈が若干異なる場合があることです。
複数のサイトで試してみて、結果が少し違うということもあり得ますので、あくまで占いの入り口として楽しむのが良いでしょう。
また、表示される解説は一般的な内容であることが多いため、より深く、自分の状況に合わせたパーソナルな鑑定を求める場合は、専門の鑑定士に相談することも一つの選択肢です。
とはいえ、まずは無料の自動計算サイトを活用して、四柱推命 計算の世界に触れてみることが、自分探しの旅の素晴らしいスタートになることは間違いありません。
アプリでもできる本格的な鑑定
スマートフォンの普及に伴い、四柱推命の鑑定を手軽に楽しめるアプリも数多く登場しています。
いつでもどこでも、気になった時に自分の運勢をチェックできるのがアプリの最大の魅力と言えるでしょう。
無料の自動計算サイトと同様に、生年月日などを入力するだけで基本的な命式を作成してくれる機能はもちろんのこと、アプリならではの便利な機能を搭載しているものも少なくありません。
例えば、以下のような機能が挙げられます。
毎日の運勢通知
その日の運勢やラッキーカラー、気をつけるべきことなどをプッシュ通知で知らせてくれる機能です。
毎日の生活に占いを気軽に取り入れたい方には非常に便利です。
相性診断機能
気になる相手の生年月日を入力することで、恋愛や仕事、友人関係など、様々な側面からの相性を詳細に鑑定してくれる機能です。
人間関係のヒントを得るのに役立ちます。
詳細な運勢バイオリズム
大運(10年運)や年運だけでなく、月運、日運まで、細かいスパンでの運気の流れをグラフなどで視覚的に分かりやすく表示してくれる機能もあります。
これにより、行動を起こすのに適したタイミングを計りやすくなります。
専門用語の解説
命式に表示される通変星や十二運などの専門用語をタップすると、その意味や詳しい解説が表示される機能も充実しています。
学習ツールとしても非常に優秀で、占いの知識を深めたい初心者の方におすすめです。
中には、プロの占い師が監修し、非常に精密で本格的な鑑定結果を提供してくれる有料アプリも存在します。
自分の興味の度合いや目的に合わせて、無料アプリから試してみるのも良いですし、より深い洞察を求めて有料のものを活用するのも良い選択です。
アプリを利用することで、四柱推命がより身近な存在となり、日々の生活を豊かにするための道しるべとして役立ってくれるはずです。
命式表の基本的な見方
自動計算サイトやアプリで自分の命式表を出してみたものの、漢字がずらりと並んでいて、どこからどう見ればいいのか分からない、と感じる方も多いでしょう。
ここでは、命式表を読み解くための基本的な見方のポイントを解説します。
まず、命式表は大きく分けて、右から「年柱」「月柱」「日柱」「時柱」の順番で並んでいるのが一般的です。
1. 最も重要な「日干」を見つける
命式の中で、最も重要視されるのが「日柱」の「天干」、すなわち「日干(にっかん)」です。
これは、あなた自身の本質、核となる性格を表しています。
例えば日干が「丙(ひのえ)」なら、太陽のように明るく情熱的な性質を持っている、と解釈するのが基本です。
他のすべての星は、この日干との関係性で意味が決まるため、まずは自分の日干が何かをしっかりと確認しましょう。
2. 社会的な顔を見る「月柱」
次に注目するのが「月柱」です。
特に月柱の蔵干から導き出される中心星(通変星)は、あなたの社会的な性格や仕事運、生まれ持った才能を強く示しています。
ここが「正財」ならコツコツ努力する才能、「偏官」ならリーダーシップを発揮する才能がある、といった具合に読み解きます。
3. 五行のバランスをチェックする
命式表の下や横に、「木・火・土・金・水」の五行の数がグラフや数値で示されていることが多いです。
このバランスを見ることで、あなたのエネルギーがどの要素に偏っているかが分かります。
例えば「火」が多ければ情熱的で行動的ですが、時に短気になりやすい傾向が、一方で「水」がなければ冷静な判断が苦手かもしれない、といった自己分析が可能です。
自分に足りない五行を補う色や食べ物などを意識することも、開運に繋がるとされています。
4. 通変星と十二運の組み合わせを見る
各柱にある通変星と十二運をセットで見ることで、より立体的な解釈ができます。
例えば、行動力を示す「偏官」とエネルギー最強の「帝旺」が組み合わされば、非常にパワフルなリーダータイプと想像できます。
逆に、知性を示す「印綬」と内省的な「死」が組み合わされば、静かに物事を深く探求する研究者タイプかもしれません。
これらのポイントを押さえるだけで、ただの漢字の羅列に見えた命式表が、自分だけの物語を語り始めるように感じられるはずです。
蔵干から潜在的な才能を知る
命式表をさらに深く読み解く鍵となるのが、「蔵干(ぞうかん)」の存在です。
蔵干とは、四柱の地支(十二支)の中にそれぞれ隠されている天干のことを指します。
表に見えている天干がその人の顕在的な意識や社会的な顔を表すのに対し、蔵干は、その人の内面に秘められた潜在的な性格や、まだ自分でも気づいていない才能を象徴しています。
各十二支には、通常1〜3つの蔵干が含まれており、その中にも中心となる「本気(ほんき)」と、補助的な「中気(ちゅうき)」「余気(よき)」があります。
例えば、「寅(とら)」の蔵干は「戊(つちのえ)」「丙(ひのえ)」「甲(きのえ)」ですが、この中で最も影響力が強い本気は「甲(きのえ)」です。
この蔵干から導き出される通変星を「蔵干通変星」と呼び、これが潜在能力を読み解くヒントとなります。
蔵干通変星の見方
例えば、表の通変星には「正官」や「正財」といった真面目で堅実な星しか出ていなくても、蔵干に遊び心や表現力を示す「食神」が隠れていれば、その人は内面にクリエイティブな才能を秘めている可能性があります。
普段は几帳面な会社員として働きながら、休日には芸術活動に情熱を燃やす、といった二面性を持つかもしれません。
特に、社会運や才能を表す「月柱」の地支に含まれる蔵干は重要視され、その人の適職や天職を見つける上で大きな手がかりとなります。
また、自分自身を表す「日柱」の蔵干は、プライベートな場面で見せる素の自分や、本当に求めているものを教えてくれます。
自分の命式を見て、なんだかしっくりこない、と感じた時は、ぜひ蔵干に注目してみてください。
そこに記された星々が、あなたがまだ開花させていない素晴らしい可能性を示唆してくれているかもしれません。
蔵干を理解することは、四柱推命 計算の面白さをさらに深め、より精密な自己分析を可能にしてくれるのです。
大運で10年ごとの運気を占う
四柱推命の大きな特徴の一つに、単に生まれ持った性質だけでなく、人生の長期的な運勢の流れを予測できる点が挙げられます。
そのために用いられるのが「大運(たいうん)」です。
大運とは、その人の人生における10年ごとの運気のテーマや傾向を示すものです。
命式が人生全体の設計図だとすれば、大運は「今、どの季節を旅しているのか」を示す地図のようなものと言えるでしょう。
自動計算サイトなどで命式を出すと、通常、命式表の下に10年区切りで「大運」が表示されています。
例えば、「0歳〜9歳」「10歳〜19歳」「20歳〜29歳」…といった形で、それぞれの期間に対応する干支と通変星、十二運が記されています。
この大運の切り替わりの年齢は人によって異なり、生まれた日から次の節入り日までの日数によって計算されます。
大運の見方
大運を読み解く際は、その10年間に巡ってくる「通変星」と「十二運」に注目します。
例えば、20代の大運に、人脈や財運を象徴する「偏財」と、華やかさを示す「冠帯」が巡ってくれば、その10年間は社交的に活動することでチャンスが広がり、金銭的にも恵まれやすい時期であると予測できます。
一方で、40代の大運に、知性や学びを象徴する「印綬」と、内省的なエネルギーの「墓」が巡ってくれば、その時期は派手に動き回るよりも、専門的な知識を深めたり、内面と向き合ったりするのに適した10年間であると解釈できます。
重要なのは、巡ってきた大運の星と、自分自身の元々の命式との関係性です。
自分の命式にとって良い影響を与える「喜神(きじん)」が巡る時期は運気が上昇し、物事がスムーズに進みやすくなります。
逆に、悪影響を与える「忌神(いまがみ)」が巡る時期は、試練や困難が多くなるとされています。
しかし、忌神の時期が必ずしも悪いというわけではありません。
それは自分を成長させるための課題が与えられる時期と捉えることもできます。
大運を知ることで、人生の大きな流れを予測し、攻めるべき時と守るべき時を見極める戦略を立てることが可能になるのです。
四柱推命 計算で自分を深く知ろう
これまで見てきたように、四柱推命 計算は、単なる吉凶を占うだけのものではありません。
命式というパーソナルなデータを基に、自分自身の性格、才能、運勢のバイオリズム、そして潜在的な可能性まで、多角的に解き明かしていく、まさに「自己分析の究極のツール」です。
私たちは日々、様々な選択をしながら生きています。
どの仕事を選ぶか、誰とパートナーになるか、いつ新しいことを始めるか。
そうした人生の岐路に立った時、自分の本質や運気の流れを客観的に示してくれる四柱推命は、心強い羅針盤となってくれるでしょう。
例えば、自分の命式に「傷官」という繊細でクリエイティブな星があることを知れば、ルーティンワークよりも、感性を活かせる仕事のほうが輝けるかもしれない、というヒントが得られます。
また、今は運気が低迷する「冬」の時期である大運を過ごしていると分かれば、焦って結果を求めるのではなく、次の「春」に備えてじっくりと実力を養う時期なのだと、前向きに捉えることができます。
四柱推命 計算を通じて自分の「取扱説明書」を手に入れることで、無理をせず、自分らしく生きるための道筋が見えてくるのです。
もちろん、占いの結果がすべてではありません。
運命は決められたものではなく、自分の意志と行動で切り開いていくものです。
四柱推命は、そのための地図であり、武器です。
自分の強みを最大限に活かし、弱点を上手にカバーする方法を教えてくれます。
無料のサイトやアプリからで構いません。
ぜひ一度、ご自身の四柱推命 計算を試してみてはいかがでしょうか。
そこに記された八つの漢字は、あなたがまだ知らない、新たな自分自身との出会いをもたらしてくれるかもしれません。
fa-file-powerpoint-o
この記事のまとめ
-
- 四柱推命 計算は運命の設計図である命式を導き出すこと
- 命式は生まれた年・月・日・時の四つの柱から構成される
- 無料の自動計算サイトで生年月日を入力すれば簡単に命式がわかる
- スマートフォンアプリを使えば毎日の運勢や相性も手軽に占える
- 自分で計算するには万年暦を使い四柱の干支を調べる
- 命式の基本要素は10種類の天干と12種類の地支である
'
- 自分自身の本質を最も強く示すのは日柱の天干「日干」
- 性格や才能は日干と他の星の関係から導く「通変星」で見る
- 人生のエネルギーの強弱や流れは「十二運」で読み解く
- 表に見えない「蔵干」には潜在的な才能や本音が隠されている
- 社会運や適職は月柱の通変星や蔵干からヒントが得られる
- 命式の五行バランスでエネルギーの偏りや体質がわかる
- 「大運」を見れば10年ごとの長期的な運勢のテーマが予測可能
- 運気の良い時期と試練の時期を知り人生戦略を立てられる
- 四柱推命は自分を深く理解し自分らしく生きるためのツールである